こまこまぶろぐ

妻一人、息子二人と暮らす父親の奮闘記

#12 定額サービス

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最近は定額サービスいわゆる【サブスクリプション方式】というビジネスモデルがトレンドである。

アマゾン・ユーチューブの動画配信や、洋服、時計、バック、車、住居……。

さらに食のサービスではラーメンやうどん、コーヒーなどの定額サービスがうけているらしい。

背景には若者の所有欲の減退、価値観の変化、企業側の固定客の確保などが透けて見える。

 

昔は大学生の時に子供が親から買ってもらって乗り回したり、高校卒業したら実家の農業を継ぐので子供が親から高級車を買ってもらったり。さらには自分でバイトして中古車を買う。そして2週間後には飲酒により大事故して廃車。これは蛇足です。

 

マズローの欲求5段階説

人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が満たされると、より高次の階層の欲求を欲するとされる。

 

 

ããºã­ã¼ã®æ¬²æ±5段é説

 

  定額サービスの根源には人間の高次の欲求である自己実現欲求に近いように思う。

所有という外的な側面より洋服、時計などは内的な自己実現欲求が根源にあるのではないか。

 つまり現代の若者達は生まれた時から物質的には恵まれた時代を生きてきた。

その中でより高次な欲求の階級に人間の欲求が位置取りするは当然なのかもしれない。

そうすると企業がつくる商品は顧客側に所有してもらうのではなく、シャアしてもらうサービスが満足されるものとなるのだろう。

マクロ的にはものづくり製造業を業態とする法人が衰退する要因であり、家計での個人が価値をえる構図となっている。

ITを利用した中古市場でのマッチングで有名なメルカリは、既に生み出された商品をユーザー間でやり取りさせて取引手数料で収益を得ている。

この業態では新たなものやサービスを生み出していないため、新たな価値が生まれていないとして経済指標のGDPにカウントされにくいといった側面もある。

 

そもそも商品やサービスの価値を生み出した指標GDPで国の豊かさのモノサシにするのは限界があるのかもしれない。

 

ベストセラー本となった藤原正彦の「国家の品格」の中で藤原氏は日本の武士道を日本人の品格としながらこう一喝している

「たかが経済」

納得感がある。