こまこまぶろぐ

妻一人、息子二人と暮らす父親の奮闘記

#63 ちきりんさんのリノベの本を読んで感じたこと

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どうもこままです。

ちきりんさんのことはみなさんご存知ですよね。

はてなぶろぐでも「ちきりん日記」で有名ですね。

ちきりんさんの本

徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと

を読んで、私も伝えたくなったので書評というか、私が感じたことを書きます。

 

ちきりんさんの本は初めて読んだのですが、文体がシンプルでとても読みやすく感じました。難解な表現もほとんどありません。今回同時購入した「自分のアタマで考えよう」今から読むのですが、楽しみです。

 

まず、何故この本を読もうと思ったのは単純にタイトルで私の興味を200%ひきました。ちきりんさんには興味があって前々から本を読んでみたいと思ってました。

リノベという住居空間を作り直すスタイルは、あまり知られていません。リノベ自体の定義が非常に曖昧でリノベが具体的にどういったものか、どこまでがリフォームと呼ぶのか正直分かりにくいです。

そのあたりの事もこの本の中で言及されている。水回りだけの改修かなど改修範囲とその規模感である程度分類することができます。

日本の住宅市場ではリフォームやリノベが注目されている。

もともと日本人は住宅に関しては新築好きと言われている。実際日本の空き家率は約13%、約850万戸もあり社会問題化しているのに年間の住宅新築着工数が約100万戸もある。

人口減少と空き家増加のトレンドで住宅を新築することは合理的におかしい。

なのでリフォームやリノベにより中古市場が、経済的に注目されるのは自然な流れといえます。日本で新築住宅戸数を抑制しないのは短期的な経済政策によります。

今の日本の経済システムは、家を建設しないことには回らない構造になっています。かつ日本政府も新築着工を後押しする政策をとっています。

まず「経済システムが回らない」とはどいういことか。

簡単にいうと住宅が新築されることで儲ける会社がたくさんいるからです。

住宅が新設で建築されるということは、まず土地取引が発生することが多くなります。土地取引による売主と買主の仲介が発生すると手数料で不動産会社(厳密には宅地建物取引業者)が儲かります。だいたい仲介手数料は取引金額の約3%になります。土地は腐るものではなく管理にもそれほど手間がかからないので業態的には粗利がでやすいと思います。ただこの業態への参入障壁がそれほど高くないので乱立してレッドオーシャンとなっています。大手も地方の隅々まで入り込んできているので年々厳しくはなっています。

あと新たに宅地造成してまで新築物件を作り出すことで、ビジネスモデルが構築されてしまっている。

今まで二束三文の価値しかない田んぼだった土地を造成して売ればかなりの利益がでるのは想像に難しくありません。

またその造成宅地の上に住宅メーカーが家をつくることで儲けることができます。家づくりには様々な地域の中小零細企業が関わることになります。電気工事、水道工事、各種設備工事、大工工事、瓦葺工事、インテリア工事など。

当然のことですが、付帯的に日本全国の企業が工場で生産した商品も売れる。これだけ家をつくることに会社が関わるので年間の着工戸数を維持するため、国は住宅ローンの減税政策をずーと続けている。

住宅購入者は10年間国税である所得税をほぼ納税しなくていいことになります。国がここまで住宅新築に優遇措置を講じているのは経済のためです。経済が悪いとみんなが困るので住宅を新設させていくと空き家が増えて、さらに行政が空き家問題に対応する行政コストがかかってきます。

何か本末転倒な気がするのは私だけでしょうか。

 

昔こんな話をきいたことがあります。

ある国は何もなくて国民が幸せに暮らしていました。お金を儲けたい人が現れて、蚊に効く殺虫剤を開発しました。そこでよその国から買ってきて蚊をその国に投入しました。すると殺虫剤が飛ぶように売れてお金儲けできました。

困りごとが存在して解決手段となる商品やサービスに価値がありビジネスつまり経済が存在します。空き家問題にもこのケースと同じような問題構造が垣間見ることができます。

なので将来的には新築住宅から中古物件のリフォームやリノベといった住宅にシフトしていくことは必要不可欠なのです。

以上、こまこまでした。