こまこまぶろぐ

妻一人、息子二人と暮らす父親の奮闘記

#69 【読書感想】USJを劇的に変えた、たった1つの考え方

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令和になっても毎日コツコツ記事更新、こまこまです。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

 

今日は、最近読了した本の書評記事を投稿します。

ブログを書くようになってライティング力とマーケティング力の本を読みたくなってこの本を選びました。

Voicyパーソナリティの大東めぐみさんがラジオで推薦していたのを聞いてすぐにアマゾンでポチりました。

著者の森岡毅さんはもともとP&Gのマーケティング部門で活躍したあとUSJ再建のためにヘッドハンティングされた方です。

今のUSJ大人気の前に危機的な状況があったこと、みなさんはご存知でしょうか。

2001年のUSJ開園時から右肩下がりだった来園客数をV字回復させた人物が著者の森岡さんです。

日本では東京ディズニーランド(TDR)が確固たるポジションを獲得している。

一方で映画キャラクターをメインにしたUSJのアトラクションは初めこそ目新しさに来園していたお客さんのリピート率が伸びなかった。

私の住んでいる九州にあったスペースワールドも苦戦して閉園に追い込まれた。

この種のエンターテーメント系のビジネスは、自分の感想では一度いってみて楽しくてもう一度行きたいと思うかどうかがポイントだと思います。

ジリ貧のUSJがとった再生計画は森岡さんのマーケティング戦略にかけることだった。

この本の目的は次の2点と書かれてます。

  • 個人も会社もビジネスで成功するためのカギは「マーケティング思考」
  • キャリアアップの秘訣を伝えること

 

ここで誰でも思うことはそもそもマーケティングとは何ぞや?

日本の企業にはマーケティングを専門とした部署が少なくて、あっても営業部門のお飾りで何も権限が与えらていない。

外資の会社ではマーケティングを重視している企業が多く商品をいかにして売るかも大切な視点だが、お客さん目線で求められている商品は何かを思考することが重要。

よく日本企業でありがちなのは技術部門が先行して開発された技術をいかにして売るかを考えるのが一般的。

これでは本末転倒になり売れる商品は生まれにくい。

また、商品を売るのは営業で商品を売れるようにするのがマーケティング

マーケティングの本質は「売れる仕組みをつくること」。

なのでマーケティングの最大の仕事は、消費者の頭の中に「選ばれる必然」を作ること、そのための活動が「ブランディング」。

なるほどだんだん読み進めるとマーケティングブランディングが必要不可欠なことだと分かってくる。

私たちが商品を買うときに知らぬうちに判断基準の一つにブランド名がある。

スポーツシューズを買うときにはナイキかアディダスか、

車を買うときトヨタか日産か、

炭酸飲料を飲みたいときにコーラかペプシかなど。

私たちは生きていくうちにテレビや雑誌などの広告宣伝に多く触れており、その過程で頭の中に刷り込まれている企業のブランド力がある。

このブランド力こそがマーケティングの本質である資産となっている。

 

次に著者が述べているのはマーケティングを理解するために必要なものが戦略的思考であること。

戦略の定義は、目的を達成するために資源(リソース)をどこに配分するかの「選択」としている。

この考え方が仕事上すぐに実践できる考え方で早速私も使ってます。

資源であるヒト、モノ、カネ、時間、情報、知的財産には限りがある。

これらのリソースをどこにもっていくか選択と集中することが戦略です。

特に印象深いのは、やることを選ぶことは同時にやらないことを選ぶということ。

私は不動産賃貸業をいずれ自分の会社(今はもってませんが、、)でやっていくことを目標として勉強していますが、この考え方は商品である賃貸戸建て、アパートをリフォームするときにも大切な考え方になります。

投資できるお金には限りがあるし過剰に投資してしまうとその回収に時間がかかってしまう。

 

さらに私が実践的に役立った考え方が、目的→戦略→戦術の順に沿って大きいところから考えること。普段の仕事の話をしてて戦略的な思考が不足することで非効率なことになったり、目的がどこにあるのか見失ってことがある。

この思考は普段の仕事、業務でもすぐに活用できるもので大変参考になりました。

 

最後の章で著者が書いていたことが意味深い

「これからの時代は会社と結婚してはいけない」、「終身雇用と年功序列は崩壊して生き残りをかけて企業は人事コストの最適化を図る」。

最近のニュースで経団連の会長とトヨタの社長が「もう終身雇用は厳しい」という旨を発言した。

また複数の大企業は45才での早期退職を始めている。

これからの時代に自分のブランディングマーケティングなどのスキルが求められているのは明白です。

 

以上こまこまでした。