こまこまぶろぐ

妻一人、息子二人と暮らす父親の奮闘記

#136 大人の学び直し!貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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日々成長すると10年後に複利で大きな差がでます。

どうもこまこまです。

 

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)

を読了したので書評記事を投稿します。

 

自分がこの本を選んだ理由

 みなさんはお金についてどう考えてますか?

 

お金が人生の目的になってませんか?

本来お金はモノを交換したりサービスを受けるための道具であり手段でしかありません。だけど、お金があれば毎日の生活基盤は安定するし夫婦喧嘩も減る。 そもそも日本人はお金に対するリテラシーが低い。学校や家庭ではお金のことや税金のことを教育される機会がないから当然です。

 

なので自分で学ぶしかありません。日本ではサラリーマンになって言われたことをやってれば給料が入ってきます。国や地方の行政機関への納税については勝手に計算されて勝手に天引きされてるので納税意識も希薄になりがち。お金の勉強のためこの本を読んでみました。

 

著者情報

橘 玲(たちばな あきら)

2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。同年、「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』が30万部を超えるベストセラーに。06年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞。

 (関連記事)

komakoma41.hatenablog.com

 

この本の概要

 ( 目 次 )

1 楽園を追われて

2 もうひとつの人格

3 スターウオーズ物語

4 磯野家の節税

5 生き残るためのキャッシュフロー管理

 

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)
 

引用を交えた感想①

「会社」は資本主義経済の中核として私たちの人生に大きな影響を与えている。だが不思議なことに、それがいったいなんなのかじつはよくわかっていない。(中略)だがひとつだけたしかなのは、私たちがこの奇妙な生き物(なんといっても会社はひとなのだ)とつきあっていかなくてはならない、ということだ。そして会社を理解するもっとも効果的な方法は、自分で会社をつくってみることだ。(本書18ページより抜粋)

会社は法人なので法律的にはわれわれ人間と同じような「ひと」として扱われる。自分が一人社員として会社法人を設立(本書ではマイクロ法人という。)すると法人格をもった「ひと」がいてその法人の中に働く自分が「ひと」として存在する。

 

自分が働いて会社が利益をだしたとき会社にお金が生み出されます。そのお金は自分個人のお金ではありません。会社から個人のお金にするには会社から報酬(給料)としてもらう必要があります。ならば儲けた金額によって報酬額を大きくしたり小さくすればいいと考えます。しかし会社は必ず1年間の会計を区切りとする必要があり原則として報酬額を年度途中に変えることはできません。

 

自分一人の会社でも個人の報酬額で利益コントロールは難しいのですが、法人をもつメリットはほかにあります。それは「経費」です。サラリーマンにはあまりピンとこないのが経費。会社は利益がでると法人税をとられます。逆にいうと赤字だと法人税はかかりません。「均等割」といわれる地方行政に納税する法人住民税7万円程度は黒字だろうが赤字だろうが必ず納める必要があります。

 

とにかく経費で利益を圧縮して合法的に法人税を小さくする。経費といえば書籍代、電気代、接待費用、車代などいろいろ生活コストとして必要不可欠なものを計上できます。法人はサラリーマンに比べて利益コントロールが容易な「ひと」とういか「はこ」といえます。

 

引用を交えた感想②

サラリーマンと自営業者などの税負担の不平等を「クロヨン」などと呼ぶ。ほとんどのひとは農家や自営業者、中小企業経営者は所得をごまかすことによって税負担を逃れていると考えているが、これは誤解とは言えないまでも焦点が大きくずれている。自営業者の多くは粉飾などに手を染める必要もなく、連結決算した損益計算書を最適化するだけで合法的に税負担を最小化できるからだ。(本書182ページより抜粋)

国家からすればサラリーマンは効率的に税金を徴収できる非常にありがたい存在です。本来ならば国家が自営業者へ税金の仕組みから納税方法を教えるコストがかかります。なので会社自らが税金を計算してサラリーマンから天引きして納めてくれる会社が多くいると国家の徴収コスパがいいのです。

 

会社は貸借対照表損益計算書の財務諸表を決算書として年度ごとに作成する必要があります。本書では法人と個人とを連結した財務諸表を作成して分かりやすく説明されています。要するに法人と個人の税負担を最小化するのがねらいです。

 

詳細は本書で読んで欲しいのですがタイトルの「貧乏はお金持ち」の真髄はこちらのチャプターに書いてあります。

 

まとめ

法人が利益を生みだすビジネスモデルをもっていないと本書で語られているうん蓄はすべて絵に描いた餅です。世の中の歪みをとらえた参入障壁が高く他に真似されない競争戦略があるビジネスを構築できるならば、一人親方によるマイクロ法人によって時間と労働を搾取される側から自分の自由な時間がもてる経営する側に立てると思います。 

 

以上こまこまでした。