本を読むことで学び日々成長したい。
どうもこまこまです。
ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~を読了したので記事投稿します。
本書は行き過ぎた資本主義経済社会から脱却し新しい社会の在り方を提示する良書です。
デジタル化の進化とともに人間が生み出した貨幣価値の在り様が原点回帰しようとしてると感じる。個人的にはキャッシュレス化でリアルなお金はほとんど扱うことがなくなりました。
新型コロナの影響でクラウドファンディングがいつの間にか市民権を得て信用が金銭価値を代替するものであることは老若男女問わず認識するものに。
国家の品格 (新潮新書)で藤原正彦さんも言っていましたが、「たかが経済」です。
人間が生きるうえで大切なものはお金ではありません。
確かにお金がないと選択肢が少なくなるし十分な生活を担保できません。
ただ人生の目的がお金になってる人は本当の幸せを感じにくいのではないしょうか。
株式市場の株価の上げ下げに一喜一憂したり、自分のお金と勘違いしたどこかの財務大臣がコロナ禍において借金してお金をバラ撒く。
さらに、下落した株価を支えるために中央銀行がお金を刷り大企業の株を買う。
また国、地方と合わせてすでに1000兆円超の借金漬け状態なのにお金バラ撒き政策のため国債発行を連発する。
どれもこれも違和感がありお金の交換が礎になってる資本主義経済の限界を露呈しています。
人の根源的な幸せはモノにはありません。なのに現代はモノであふれかえり過剰に便利さを追求したモノ、サービスに埋没した毎日はなんか疲れてしまいます。
著者の影山さんは相手からテイクすることを前提とした「利用し合う」人間関係ではなく「支援し合う」人間関係を提示しています。
「支援し合う」という社会は相手に「贈る」という姿勢と行動で成り立つ社会。
利用価値を中心とした現代の日本人は、社会から孤立しやすくなってます。
日常には家庭と職場の往復とコンビニやスーパーに立ち寄るだけで視界にはテレビやスマホの画面が漫然と飛び込んできます。
便利になりすぎて自分一人だけで生きることが容易くなってきています。
地域のコミュニティーとは距離をおき職場でも周囲の人とは最低限の会話をするだけ。
家庭を持っても利己的な姿勢や行動が中心軸にあり他者との関わりが疎かになってしまいます。お店ではお金を払ってやるお客様意識が横行し、役所では税金を払ってやってる納税者意識が顕在化します。
自分一人だけでは生きられないことは分かってて災害時ボランティアや献血、募金といった行動で社会貢献したいと思っている人もたくさんいます。
便利さを追求した結果、何か生きづらい社会の中ですが私たちは「どう生きるか?」
意思決定する権利は持っています。
人生はいまの連続でしかありません。日常が積みあがったところにしかありません。
毎日は習慣的な行動で時間が経過しているし、自分の時間の使い道は自分が意思決定することができます。
以上こまこまでした。