こまこまぶろぐ

妻一人、息子二人と暮らす父親の奮闘記

#208 豪雨の恐怖から守るテクノロジー

何でも好奇心もって学び自分の価値観や思考力をより深めていきたい。。

どうもこまこまです。

 

令和2年も豪雨で全国的に被害が多発した年でした。

最近は地球温暖化の影響から雨の降り方が変わってきてるのは皆さんも感じてるのではないでしょうか。

線状降水帯という言葉も最近では当たり前のように使われてる。

 

熊本県人吉市では多くの方が浸水被害に遭いました。(熊本豪雨の被害額5,330億円、死亡者65人、避難者2512人)

人吉は球磨川中流域の盆地に位置する人口3万人の地方都市。

球磨川最上川富士川と並ぶ日本三大急流のひとつでひとたび流域内に大雨が降れば人間の力では何もできない暴れ川。

 

球磨川流域の治水政策には川辺川ダム建設の賛否のなか当時の知事が清流を守るために反対を表明。

国の治水政策は本体ダム建設を残すだけとなっていたが建設着工が棚上げとなった。

 

すでに建設地である五木村の中心地である街は高台に移転され国道も付け替えられていたのに。もちろん建設予定地の用地買収も完了していたのに。

 

昭和40年代に始まったダム建設計画も30年近くの歳月と多額の税金を投入して本体ダム建設を残すばかりという状況のなかダム建設は中止。

 

政治家の仕事は大衆に迎合することなく信念や哲学、歴史、道理に加えて科学的な見地に基づき合理的に判断すること。

日本では民主主義なので選挙で政治のリーダーである県知事を選んでいる。

戦国時代では洪水被害で米が収穫できなくなると民が食えない。なので国を治めるリーダーには治水政策に関する知恵や能力が求められたし、国の統治には治水は欠かせない。

選ばれしリーダーは治水政策を大衆の反対があれど洪水氾濫という自然の脅威から民の命を守ることを最優先にして判断すべきである。

 

科学的には流域に雨が降れば河川を通じて海まで安全に流すことが真理。

球磨川のような急河川は海までの距離が短く高低差が大きいため川の流れが速い。

比較的小さい河川断面でも流せるが、なにせ最下流部に位置する八代平野から人吉盆地までの河川断面は小さい。なので今回の大雨では堤防を超えて家屋を呑み込み軒並み橋が流失した。

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人間でいうなら人吉盆地から八代平野までが小腸や大腸の部分で人吉盆地は胃袋のようなところ。腸で詰まってるので胃では消化不良となり洪水氾濫が起きた。

 

今回のような大雨で人吉盆地で約7千トンの雨水が流れている。

科学的には人吉より上流部の川辺川ダムでは1億トンは貯めれる計画を立てている。

川辺川ダムが建設されてあれば人吉で雨水の流量が小さくなるのは自明の理。

 

私には川辺川ダムを反対する人の気持ちが分からない。

だって自然環境は大事だけど人の命より優先されることですか?

こんな地形条件や社会条件のなかで費用対効果でも優れるダムより効果的な方法はあるのですか?

 

民主党政権でダム悪玉論が吹聴され川辺川ダムや八ッ場ダムは中止に追い込まれた。

時代は移り変わり八ッ場ダムは建設されたばかりのタイミングで大雨が降ったが何とか関東圏は助かった。

また黒部ダムのように大型のインフラ構造物であるダムを観光資源として地域振興につなげている地域もたくさんある。

 

マスメディアも賛成と反対の二項対立論として煽るだけでなく科学的な論理をもっと勉強して報道してほしい。

以上こまこまでした。