どうもこまこまです。
ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
を読了したので投稿します。
自分がこの本を選んだ理由
この本の著者およびタイトルはSNSで検索して知りました。
Voicyでトップパーソナリティーとして活躍するサウザーさんがTwitterの中でツイートされていたのでぜひ読んでみたいと思いアマゾンで即購入しました。
時期を待つしかない日々である。そう言う時にこそ読書だ。ずっと読みたかったのに読めなかった本の筆頭が、楠木建先生の『ストーリーとしての競争戦略』で、今これを読んでいるんだが、もっと早く読んでおきゃよかったわ。
— サウザー (@Fist_of_Phoenix) 2018年3月10日
要するに僕はサロンとかやらねー方が良い人間の筆頭だって事がよく分かった。
私は将来的にはビジネスで経営者になりたいと考える公務員です。空き家問題や女性の社会進出、核家族化によるひとり親家庭の子供への支援といった社会問題にビジネスとして挑戦したいと考えてます。行政的には様々な課題があり国家を中心として地方公共団体が頑張って課題解決に取り組んでますが一朝一夕に成果をだせるものではありません。
保育園の待機児童問題にしろ貧困問題にしろ財政赤字問題にしろ行政的な課題としてクローズアップされてますが課題解決は難しい状況です。具体的なビジネスモデルの構築には自分の頭で考えるだけの「教養」が必要です。私は経営には学問的な知識に裏打ちされた品位や心の豊かさが必要不可欠だと思ってます。
著者情報および本の概要
著 者:楠木建
一橋大学大学院企業戦略研究科教授。イノベーションを専門分野とする。
出版社:東洋経済新報社
【本の概要】
目 次
第1章 戦略はストーリー
第2章 競争戦略の基本論理
第3章 静止画から動画へ
第4章 始まりはコンセプト
第5章 キラーパスを組み込む
第6章 戦略ストーリーを読解する
第7章 戦略ストーリーの「骨法 10箇条」
(全体500ページ)
ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 単行本
- 購入: 27人 クリック: 770回
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20万部を突破した本格経営書として異例のベストセラー(帯より抜粋)。
「持続可能は利益が企業にもたらされる戦略」それがストーリーとしての競争戦略の肝。
ストーリーとして魅力ある戦略を持つ企業の具体例が列記されており、ビジネス展開を考えている人や今から起業して会社経営を目指す人には必読のビジネス書です。
引用を交えた感想①
個々の打ち手が組み合わさり、連動することによって生まれる戦略の流れや動きの側面については、踏み込んだ議論はあまりされてきませんでした。ビジネスモデルの概念は、確かに全体の「かたち」を捉えるものですが、構成要素の因果論理が巻き起こす「流れ」や「動き」の側面を捉えにくく、静止画的な戦略思考になりがちです。複数の打ち手がかみ合って連動する相互作用の論理、そこから生まれる「動画」としての側面により直接的光を当てる必要があるというのが私の意見です。ここであえてストーリーという言葉を持ち出すのは。こうした戦略のダイナミックな本質を強調したいという意図があるからです。(本書43ページより抜粋)
全体的に圧倒的な取材をもとに著者の言葉で語られる合理的思考には感服します。戦略を静止画と動画の対比として捉えた表現に2010年にして表現手法に先見の明を感じずにはおれません。アマゾンやスターバックスなど具体的な企業の戦略、戦術を詳らかにして優れた戦略の文脈としてのアウトプットに「すでに経営学の古典となった一冊」にも納得です。私は読み始めて20ページくらいで楠木先生の他作品を読みたくなりました。
引用を交えた感想②
優れた戦略家は、機会や脅威を受けてある特定のアクションをとるときに、それがストーリー全体の文脈でどのような意味を持つのか、それを取り巻く他の構成要素とどのように連動し、競争優位の構築や維持にとってどのようなインパクトを持っているのかを深く考えます。ストーリーという視点がもたらす洞察を基準にして、新しい要素を取り込み、その一方でこれまで手がけていた打ち手を排除する、こうした微調整の繰り返しで戦略ストーリーは徐々に練り上げられていくものです。 (本書223ページより抜粋)
まだ今のところいつになるかわかりませんが、自分が将来的に経営者としての道を歩き始めたときに手元に置いておくバイブル的な本になると思います。他社の真似事ではなく自分のオリジナルで競争優位性をもちながらも社会貢献できるようなビジネスモデルを画策し勇気をもって実行したい。そのためには本書のような良書をまだまだ読みたいと思いました。
まとめ
競争を勝ち抜いている企業の戦略には共通項として他社には模倣できない強みを持っている。 ひとつひとつの打ち手は非合理でありながら全体的には合理。参入障壁が低いとすぐに他者に模倣されてレッドオーシャンになり価格競争となる。他者に模倣されないビジネスは、「一見して非合理だけれどもストーリー全体の文脈に位置づけると強力な合理」を待つ。
自分だけが稼げればいい、お金さえ儲ければいいといった独りよがりの言動は経営者としては不適格。社会、他者への貢献こそが全ての源泉であり礎。なので教養を育むための読書は絶対に必要です。
企業の具体的な戦略を列記して分かりやすく書かれたビジネス書はないと思うのでサウザーさんには感謝です。
以上こまこまでした。