読書という自己投資は10年後に複利で大きな差が。
どうもこまこまです。
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)
を読了したので感想記事を投稿します。
自分がこの本を選んだ理由
荒木博行のbook cafe by 荒木博行/ Voicy - 今日を彩るボイスメディア
で荒木マスターが人生で最も読んで欲しいビジネス本としていたため。
著者情報
クレイトン・クリステンセン
(Clayton M. Christensen、1952年4月6日生)
1975年ブリガムヤング大学経済学部を最優等で卒業。
オックスフォード大学で経済学修士、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。
この本の概要
業界トップ企業は
技術や市場の破壊的な変化に直面した際、合理的な判断をしても市場のリーダーシップを失ってしまう現象に対して明確な解を与えた本。
( 目 次 )
第1部 優良企業が失敗する理由
第1章 なぜ優良企業は失敗するのか
第2章 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激
第3章 掘削業界における破壊的イノベーション
第4章 登れるが降りられない
第2部 破壊的イノベーションへの対応
第5章 破壊的技術はそれを求める顧客を持つ組織に任せる
第6章 組織の規模に市場の規模に合わせる
第7章 新しい成長市場を見いだす
第8章 組織のできること、できないことを評価する方法
第9章 供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル
第10章 破壊的イノベーションのマネジメント
第11章 イノベーションのジレンマ
引用を交えた感想
破壊的技術をとりまく不透明な環境のなかで信頼できる事実は一つだけ、「専門家の予測はかならず外れる」ということだ。破壊的製品がどのように使われ、その市場がどのような規模になるか。ある程度でも正確に予測することは不可能である。そこで重要なのは、破壊的技術の市場は予測できないため、そのような市場に最初に参入するときの戦略は間違っていることが多い。
この本ではハードディスク業界などの事例を交えて幾度となく証左してあるのが持続的技術の成長にはいつか限界がくる。最近のアイフォーンの進化をみれば分かるとおり年1回の新型アイフォーンが発表されるがカメラが少しばかりよくなる程度。
テレビも白黒がカラーになったりアナログがデジタルになったりした場合に比べて大して技術的な成長はない。
企業の経営者たちは顧客や株主を大事にするあまり持続的技術の向上へ投資せざるえない。
かといって技術的な成長と逆行するような下方に降りていくこともできない。これがこの本が言うイノベーションのジレンマ。
アイフォーンやアイパッドがこの世の中にでたときが別の意味で破壊的技術による製品ではなかったかと思う。コロンブスの卵的な発想による製品である。
機能性を高めていく持続的技術の先にアイフォーンやアイパッドは生まれなかった。
スティーブ・ジョブズのクリエイティブな発想により生まれたもの。なので経営には機能や合理だけを追求するだけでなく直感や感性というものが求められる。
インターネットで情報は溢れる時代に問題解決能力ではなく何故から意味づけを与えられるようなニュータイプの人材が現代では求められている。
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)
- 作者: クレイトン・クリステンセン,玉田俊平太,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2011/12/20
- メディア: 単行本
- 購入: 59人 クリック: 811回
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以上こまこまでした。