こまこまぶろぐ

妻一人、息子二人と暮らす父親の奮闘記

#139 大人の学び直し!ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

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読書は自分への投資です。

どうもこまこまです。

 

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

を読了したので書評記事を投稿します。

 

自分がこの本を選んだ理由

インターネットラジオのVoicyパーソナリティーの澤円さんが推薦していたのでアマゾンで即ポチりました。

ちなみに澤さんはマイクロソフトの役員で毎日更新される学びのコンテンツはいつも秀逸でサラリーマンの方はぜひ聴いてみてください。

 

著者情報

山口 周(やまぐちしゅう)

1970年東京都生まれ。独立研究家、著作家、パブリックスピーカー。ライブニッツ代表。

慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了電通、  ボストン・コンサルティング・グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発など従事。

 

この本の概要

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

 

 

ベストセラー『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』が話題の山口周氏。山口氏が「アート」「美意識」に続く、新時代を生き抜くキーコンセプトをまとめたのが、ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式だ。

 ( 目 次 )

第1章 人材をアップデートする6つのメガトレンド

第2章 ニュータイプの価値創造

第3章 ニュータイプの競争戦略

第4章 ニュータイプの思考法

第5章 ニュータイプのワークスタイル

第6章 ニュータイプのキャリア戦略

第7章 ニュータイプの学習力

第8章 ニュータイプの組織マネジメント

 

引用を交えた感想①

モノが過剰になり、意味が不足している時代において、私たちはなぜ働き続けるのか。こういう時代において「仕事を通じて幸福になる人」を増やすためにも、私たちがあらためて考えなければならないのは、私たちの仕事が本来的に有してるいるべき「意味」をどうやって回復させるか

 いまの時代はクソ仕事が多過ぎます。これは山口さんも本の中で語ってます。

人間社会の会社ではパソコン、エクセル、ネット、メールなどテクノロジーの進歩で業務効率は飛躍的に向上しているのに帰る時間は変わらない。

それはどうでもいいクソ仕事が増えてるから。

なぜこの仕事が必要なのか意味不明なことが多い。

最近、私の職場では業績評価の時期でどうでもいい資料をみんな作成させられます。

人事課が必要としているのでしょうが所詮人事はひとがするもの。

年功序列組織で社内政治が上手な人が評価を受けるようになってるのが世の常。まったく意味がない仕事。

こんなクソ仕事のために残業する人もいるくらい。

働き改革の時代、不要な意味のない仕事はなくすべきです。

 

引用を交えた感想②

著者の問題意識をシンプルに記述すれば、「企業の意思決定があまりにも論理編重に傾くとパフォーマンスは低下する」。(中略)過度な論理思考への傾斜が招く「差別化の喪失」という問題です。これはすでに取り上げた「正解のコモディティー化」と表裏一体の問題です。

 日本企業の製品にiPhoneのようなブレークスルーされたアップデート商品が生まれにくい本質的なことを山口さんは捉えて語ってる。

日本人はまじめで何事も論理的な解析や思考は得意のはずです。

しかし世界の中で韓国、中国メーカーやGAFAに負けてしまった一因は「差別化の喪失」にあるとは同意。

iPhone3が発売されたとき日本の各企業は二つ折りガラケーがまさにコモディティー化していた。

次世代の5G、AI.自動運転、電気自動車でも終身雇用や年功序列など体質が変わらない日本企業は苦戦しそうです。

引用を交えた感想③

オールドタイプが頑なに論理的であることを求めようとするのに対して、ニュータイプは状況に応じて論理と直感をしなやかに使い分けます。(中略)

一つ目の着眼点は、先述した「役に立つ」と「意味がある」というフレーズです。(中略)二つ目に指摘したいのが「希少なものと過剰なもの」とう対比です。

 山口さんが著書のなかで具体例を挙げているのですが、「過剰なのもの」に「正解」があり「希少なもの」に「問題」があります。

 

日本人は偏差値教育の代償として問題を与えられて解くことが習性となってます。そもそも正解がない問題が現代社会では多くなってきて、文科省が用意する教育システムがマッチしていない。

 

希少で意味があるものは科学や人工知能ではなく人間の磨かれた直感にリソースがある。この直感を磨くことに今後求められる教育システムのヒントがあるのかもしれません。

 

まとめ

 過去の右肩上がりの成長フェーズの日本社会では、単純に何か人が困っていることにコミットして開発したり、サービス提供することが他人の役立つことに繋がっていた。

 

物質的に豊かになり過ぎた現代日本では周囲に役立つモノやサービスは過剰となって溢れています。そんな社会では何に「意味がある」ことなのか分からない。

 

問題に対して正解がひとつではない、またはそもそも正解がない問題がある。なので山口さんがいう「正解をだす力にもはや価値がない」という言葉には同意。

 

 今の世の中で人を幸せにすることを真剣に考えたことがありますか。何でも過剰なので自己抑制や自己制御が求められている。

 

一方で、日本人が苦手なクリエイティビティが大切な時代になってきている。ネット、スマホによる時代の変化で一人ひとりが簡単にメディアをもって情報発信できる時代になってます。

 

 この変化は個の時代、過剰な時代、正解がでなく希少さが求められる時代。デジタルツールを使いこなせる人とできない人の間にデジタル情報リテラシーによる二極化が進行していると感じています。

 

この二極化によって教養や知性、人間性にも反映されてきてパソコンが使える人=仕事ができる人みたいなひと昔前のレベルとは違ったデジタルデバイドが顕著になってきている。

 

 これらの時代変化に気づいてない人は、どうしてもテレビや一般論しか書けない新聞、雑誌などマスメディアが情報源になる。マスメディアはどうしても視聴ターゲットを知識レベルの中庸なボリュームゾーンに合わせるしかない。

 

またモノを売る広告主の影響を受けているので汚染されて偏りがある。要するにこんな変化が激しい時代にキャッチアップしていくことなどできない。

 

キャッチアップしていくためには書籍が有用なのだが日本人は読書の習慣がある人が少ない。新しい時代を生き抜くための最低条件は読書だと私は確信しています。

 

以上こまこまでした。