読書は最高にコスパがイイ自己投資。
どうもこまこまです。
新しい経営学を読了したので感想記事を投稿します。
自分がこの本を選んだ理由
上記のとおりvoicyで紹介されたのでアマゾンでポチっと購入。
著者情報
著者名 :三谷宏治(みたに こうじ)
東京大学理学部物理学科卒業後、BCG、アクセンチュアで経営戦略コンサルタントとして活躍。INSEADでMBA終了。
2003年から06年までアクセンチュア戦略グループ統括。06年から教育の世界に転じ、子供持つ保護者・教員向けの授業・講演に注力。
年間1万人以上と接している。
現在、KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院教授のほか、早稲田大学ビジネススクール女子栄養大学客員教授、放課後NPOアフタースクール。13年に出版された「経営戦略全史」はビジネス書アワード2冠を獲得。
この本の概要
経営学基礎本の常識を破るビジネス書の教科書。ボストンコンサルティンググループ、アクセンチュアグロービス、早稲田大学ビジネススクール、KIT虎ノ門大学院、女子栄養大学など様々な教育の場で伝えてきた内容とその方法論が詰まっている。
(目次)
序 章 経営学の全体像男の本での学び方
第1章 ターゲット:誰を狙う?
第2章 バリュー:提供価値は何?
第3章 ケイパビリティ:どうやって価値を提供する?
第4章 収益モデル:どうお金を回す?
第5章 あと3つ:事業目標、共通言語、IT ・AI
補 章 ミクロ経済学基礎と経営戦略史
引用を交えた感想①
マーケティング論で最も知られている基礎概念は4Pです。
- プロダクト:商品開発
- プライス:価格設定
- プレイス:販売チャネル
- プロモーション:広告販促
(中略)でも、このマーケティングの諸活動4Pの「目的」はなんなのでしょう?
ここにあるのは活動領域だけで、顧客も価値もありません。
それを定めるのがSTPなのです。
- セグメンテーション:市場細分化
- ターゲティング:ターゲット設定
- ポジショニング:ポジション設定
これは誰に対してどんな価値を提供すべきなのかを決めるプロセスです。
ビジネスでのターゲット設定において「ペルソナ」とは、具体的に価値提供する相手を明確化すること。例えば、ペルソナは「33才、女性、シングルでワーキングマザー、子供2人、平日9時から19時まで勤務してる人」。
ペルソナに対してビジネスとして子供の義務教育後の保育、宿題サポート、食事提供というサービスを提供する。
社会課題として、経済的格差がもたらす貧困層の固定化または教育機会の公平性のあり方、女性の社会進出と男性の家事の不参加。
これらの課題を全て公が担う事は難しい。なので民間側には大いなるビジネスチャンスがそこにはあると考えている。
引用を交えた感想②
アマゾンは絶対的なケイパビリティ、物流に投資した。
2000年、それまで前年比2倍以上の成長を遂げていた売上高は前年比68%増へと鈍化。最終損失をついに1千億円を突破しました~ベゾスの思惑通りにです~。
2000年時点でアマゾンは全米8カ所の物流センターを構えていましたが、そのうち6つがその年に建設されたものでした。建設費は1カ所あたり約5千万ドル。物流センターの総床面積は、30,000平米から500,000平米に拡張され、そのオペレーションのために従業員は8000人近くにまで膨らみました。
証券アナリストたちはそれを非難し続けました。(中略)
しかし、ベゾスは意に介しませんでした。それがアマゾンに圧倒的な持続的な競争優位を与えてくれると分かっていたからです。
ベゾスは1995年にWindows 95が世の中に出た時にすぐに本を販売するECサイトを立ち上げた。これからはネット上でいろんなものを販売できるネット環境が整備されると言う確信があったからだ。
物流の拠点を整備できたアマゾンは敵を寄せ付ける事なく世界的企業へと成長。どんなモノやサービスが新規開発しても必ず後発者は模倣してきてコモディティー化するもの。
しかし、アマゾンは最初に本をネットで売り出す時から、絶対に模倣されないビジネス戦略があった。
まとめ
東京でも、地方でも、大企業でも、中小企業でも、個人事業主でもビジネスモデルの構築とその収益化を持続可能なものとするのは難しい。
なのでこの本に書かれている経営学の基礎は恒久的な学びとして非常に価値がある本だと確信している。
以上こまこまでした。