読書という自己投資は10年後に複利で大きな差がでます。
どうもこまこまです。
「学力」の経済学を読了したので感想記事を投稿します。
自分がこの本を選んだ理由
父として上司として子供や部下に指導するヒントを得るため。
ギバーとして将来的に地域社会の子供達へ無償教育の場をもつため。
著者情報
著者名:中室牧子(なかむろ まきこ)
1998年慶応義塾大学卒業。米ニューヨーク市のコロンブス大学で博士号を取得。日本銀行や世界銀行での実務教育を経て2013年から慶応義塾大学総合政策学部准教授に就任し現在に至る。専門は教育を経済学的な手法で分析する「教育経済学」。
この本の概要
発行日 2015年6月18日
出版元 ディスカヴァー・トゥエンティワン
( 目 次 )
第1章 他人の成功体験はわが子にも活かせるのか?
第2章 子どもをご褒美で釣ってはいけないのか?
第3章 勉強は本当にそんなに大切なのか?
第4章 少人数学級には効果があるのか?
第5章 いい先生とはどんな先生なのか?
引用を交えた感想①
学力テストで計測できる認知能力より「生きる力」=非認知能力が大切。人生を成功に導くうえで重要と考えられる非認知能力とは「自制力」と「やり抜く力」。
このやり抜く力とは「遠い将来的な目標に対して、興味を失わず努力し続ける力」。
最近ではやり抜く力を鍛える手法のひとつとして部活動が注目されている。
私の人生においても小中学校での野球という部活動は大きな糧になっています。このブログを続けて書いているのもやり抜く力のひとつと言えるかも。
引用を交えた感想②
大きな社会的問題としてクローズアップされているのが「貧困の世代間連鎖」です。
遺伝子学的に学力の遺伝的な要素は無視できません。
また家庭でのしつけや教育も当然影響があります。となると行き過ぎた教育の機会の平等主義は学力差の固定化につながる恐れがあります。
恵まれた金持ちの家庭に生まれた子供とそうではない子供に学力差が生じて、貧困の世代間連鎖は止まりません。家庭に金銭的な余力がないなら義務教育以外に子供の教育にリソースがさかれることはありません。
長期的な成功や効果がない勉強が大切だと認知できないので、日常の自ら学ぶ習慣が身につきません。学校では勉強や宿題がやってないことを責める前にもっと「学ぶことの大切さ」を教える必要があるのでは。
まとめ
私はひとつの解決策に自ら学ぶ力を育む大人の支援が有効だと考えています。それも学校の先生や学力テスト対策に特化した学習塾にいる大人ではダメだと思います。
学校にいる先生たちのほとんどが一度も学校以外の世界を経験していない人ばかりです。魅力がない先生のいうことに興味をもつこと自体が無理な話。子供達は純粋なので本能的に先生の人間的な魅力を見抜く力があります。
人生100年時代を迎えて確実に生き方は変わりつつあります。会社組織に埋没する人生って私はあり得ません。
教育界以外の社会を経験した大人が子供の教育や学びに興味をもたないのでしょうか?
以上こまこまでした。