こまこまぶろぐ

妻一人、息子二人と暮らす父親の奮闘記

#23 やりがいある働き方と経済

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 経済が循環しているのは商品やサービスを生み出すものがいて、それを購入するものがいることから基本的には成り立つ仕組み。

その経済の一つ一つを構築している企業の会社経営者と働き方改革で中小企業にはどういった影響があるのか?話した。

 

経営者としては、会社の売り上げ確保、顧客との友好な関係の維持を第一に考える。

その収益によって労働者として雇っている社員に会社から還元される。

興味深い話があって、売上高が増えることはそのまま収益に反映されないとのこと。

効率性が落ちて収益率が悪くなるらしい。

 

その会社経営者の会社の規模は社員が15名程度の中小企業。

業態は工場を設立して商品を生み出すタイプではなく、各家庭に企業から調達した設備を設置するサービスにより収益を得る業態になったいる。

そのサービスを提供する効率性が悪くなるとのこと。

 

設備設置を行うのは機械ではなく生身の人間であり経営者に雇われたサラリーマンになる。

サラリーマンからすると決められた給料をもらうことは、効率性と関係なく労働時間、労働力を経営者に買ってもらっている構図となっているため、労働力の効率性を追求するモチベーションが上がらない。

 

ここにモチベーションがあるとどうなるか。

固定費の源泉となる社員を数年前にカットしたらしい。ただ単にやめてもらうとなると軋轢を生むため、設備設置の仕事で独立して一人親方になってもらったらしい。

一人親方になった元社員に仕事を依頼すると作業効率がいいとのこと。

その一人親方は会社員時代とは違って自分がやった労働時間、労働力がそのまま収益につながるため、収益性を上げたいモチベーションが働く。

 

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経営者の話からモチベーション、やりがいのあることが大事なことが分かる。

やりがいがあれば人間は労働時間の多い少ないの前に納得感を感じながら働けるのかもしれない。

経営者自らがブラックな働き方をしているらしい。

働き方改革により雇われている人を救済しようとすると経営者側が苦しくなることが分かる。

 

便利さを追求することが生活を豊かにするサービス提供の根本が歪むことになる。

社員の当たり前のブラックな働き方のうえに企業が、いわば社会が成立している。

セブンイレブンの24時間労働問題と問題の本質は同じ。

自分たちの生活が少し不便になることをわれわれ社会は受け入れることができるだろうか。

便利さを追求することが生活を豊かにするサービス精神の根本が歪むことになるのだろうか。

 

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