こまこまぶろぐ

妻一人、息子二人と暮らす父親の奮闘記

#82 何故自分は今の仕事をしているのか

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どうも毎日記事更新こまこまです。

 

どうして今の仕事で働いているのか?

若い時まだ世の中にどんな仕事があるのか情報の絶対量が少ない中でやりたい仕事を見つけるのは難しいことだと思います。

まずは何故自分は今の仕事をしているのか書きたいと思います。

 

もともと地元の国立大学に行くことが大きな目標でした。小さなころから何となく勉強して、その先には大学進学という目標があり、とりあえず大学に行くことが目標。大学に行って何するのか、何を学ぶのかは次の問題として棚上げ状態。なので大学に行ってから目標がなくなり苦労する人が多かったですね。

何せ大学行くために毎日必死になって勉強してきた日々から一転して自由な時間があり過ぎて困惑する。私は大学で自分は何者なのかという哲学的なことを毎日のように夜更けまで一人で考えてました。

自分を見失う人が多くて留年する人、中退する人、大学の授業に出ない人、毎日パチンコばかりする人、毎日麻雀ばかりする人など。

それでも何かしら社会にでて働かないと自立した生活ができません。

大学センター試験などの偏差値至上主義の受験システムを通過して、入りたいところでなく入れるところを選択した私は、工学部で土木工学を学んでいたため、次のとおり3つの選択肢がありました。

 

1 建設会社(ゼネコン)

有名な企業名だと大林組清水建設大成建設といったところ。私は大学3年生の夏休みにインターンシップ大林組にお世話になり、その時にある程度は情報収集ができました。

現場は緑川の河口部近くに建設される堰の現場でした。毎日暑いなか測量したり、下請け会社の作業員さんと打合せしたり、材料の段取りしたりしして現場でものづくりをしていく仕事。土木というとスコップにツルハシというイメージでしたが、戦車のような重機を使い大きな工作物をみんなでつくっていく。

企業には研究部門もありますが、建設会社は現場がメイン。印象としては全国的(下手したら世界的)に現場から現場への異動があり結婚しても苦労しそうなイメージでした。実際に今の私の友達は現場が終わればまた次の現場と渡り歩く人生。ほとんど単身赴任で家族とは疎遠な生活。若い時はシンガポールで地下鉄の現場でブラック当たり前。定時で終わって自宅に戻るなんてありえない感じ。

過酷な仕事内容ですが地図に残る仕事でその意味でやりがいはあるかもしれません。

 

2 コンサルタント

道路や橋などの土木構造物をつくるからには設計図面が必要となります。その設計図面を作成していくのがコンサルタントの仕事になります。具体的には計画段階での検討業務、さらには地盤・地質調査業務、環境への影響評価業務、設計業務といったもの。現場より机上で議論してパソコンの画面で仕事するイメージ。具体的な企業としてはパシフィックコンサルタンツ建設技術研究所が有名です。クライアントとなる国土交通省都道府県などが無理難題を突きつけてくるので大変だと思います。そもそもクライアント側は技術的な知識がない役所の担当者なので理不尽な要求が多々あるかと思います。

 

3 公務員

公務員には国家公務員と地方公務員があり、行政マンとして、土木技術者として社会資本整備全体に携わります。現場は国レベルの大きなプロジェクトから地方の役場が行う舗装の修繕レベルまであります。また計画段階から設計、現場での施工、維持管理を通して経験できるのが特徴。とにかく公務員は潰れる心配がないし、ボーナスなしなどの理不尽なことはあり得ない。安定感を重視して全国的な異動を好まないなら一択です。

 

まとめ

ダム・河川や道路、橋、トンネルなどの社会資本整備に携わる事業を行っていくのは共通項でどのコースに行っても土木技術者であることには変わりありません。技術的かつ科学的な合理性から最適解を導き出して工場生産ではなく現地一品生産が基本となるのは共通しています。

なのでゼネコンやコンサルタントから公務員に転職する人は多くいます。逆パターンはあまり聞きません。

 

私は地元志向が強くて公務員を選択しました。大学でて県庁へ就職するのは事務系だとかなりの難関ですが、土木の技術系だとそうでもないです。実際私の地元の国立大学から県庁へ就職する人は多いですね。

私にとって社会人としてやりたい仕事だから選択した感じではありません。大学進学を含めて「行きたい」ではなくて「行ける」ところを選択してみたら今の働き方になっていた感じです。今の仕事で25年、四半世紀が経過してそれなりに経験や知識を身につけて、それなりに周囲から信頼されて、それなりの地位も築けています。おかげさまでそれなりのお給料もいただいています。

 

どういう働き方(ワークライフバランス)が理想的なのかは個人の価値観が大きく関わるものです。どのくらいのお金があれば幸福なのかも個人の価値観が大きいかもしれません。

ただ「ライフシフト」という本にも書かれているとおり人生100年時代になって働く自分の居場所が一択の人生もどうかと思うようになりました。たった一度きりの人生でそれでいいか?

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 振り返ってみると私はやりたいことがない人だったかもしれません。正直やってみないとその仕事が自分がやりたい仕事なのかどうか分かりません。やっていくうちに今の仕事がやれることになっていくので、それって結果論です。

働き方において、私は人生の選択をあまりやってこなかった気がします。

「100年時代の人生戦略」考えておいて損はないかもしれませんね。

 

どうもこまこまでした。