コツコツと家計収支の見直しを始めて家族経営を頑張る庶民派ブロガーこまこまです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が日本の全産業のバズワードになっています。
日本も2021年9月にはデジタル庁を発足させてデジタル化に本腰いれて取り組むようです。
新型コロナウイリス出現で国が個人への給付金支給が遅れたことが発端。
マイナンバーカードがなかなか普及しない課題が顕在化しました。
10年程前、高速道路のETCカード導入が進まなかった時と状況が似ています。
その後の対策でETCカードはすっかり普及し今ではインターチェンジでお金を受け取る仕事は無くなりました。自動車に車載器設置することに国が助成金を出したことが普及のポイントだったようです。
マイナンバーも、役所側の脱ハンコが進めば解消されるでしょう。
近い将来、住民票などの交付手続きは役所の窓口に行くことなくコンビニで行われるのがデフォルトになる時代になります。
日本国全体のデジタル化の波が押し寄せるなか農業や建設業といった旧態依然とした産業にもその波が着実に押し寄せています。
農水省が推進する「スマート農業」は、ロボット、AI、IoT等の先端技術を農業生産に活用し新たな農業を実現していくもの。
国交省が推進する「「i-Construction」は建設現場にドローンを活用した3次元測量やICT建設機械を導入し生産性を向上させるもの。
どちらもIT技術を活かして高齢化で衰退する農業、建設業を支援する国策です。
建設業と農業の共通課題
最近ではコンビニ店員や居酒屋でも外国人をよく見かけるようになりました。
日本では人口減少が他国とは違うスピードで進み労働人口も急減しています。
高齢化も顕著で50歳を超える労働者の肉体労働に頼っている現場も多い感じ。
そもそも建設業は、設計図面をCADで描きネットでやり取りするようなデジタル化は進みましたが、工事現場での技術は30年前と何も変わりません。
社会的な役割
建設業は、就職先が少ない地方では生活を維持する貴重な仕事場としての役割があります。
観光産業はコロナ禍でインバウンドの観光客も激減し衰退するなか建設業と農業は重要な仕事場の受け皿といえます。
また、建設業は台風や豪雨により道路交通が機能不全となっても迅速に通行確保する防災面でなくてはならない役割もあります。
農業は、田んぼに水を貯めることが地下水の涵養や美しい景観を維持する役割があります。
昔からある農業は経済的な側面より環境面や景観面といった社会的な役割が強い業種です。
行政に依存しやすい業界の構造
建設業は、道路や橋など社会インフラを整備する公共事業に携わることが多い製造業です。
よって建設業界は、役所が発注する仕事に依存することが多くなります。
一方で、農業は環境面での社会的貢献度が大きいため、役所側が個別に補助金を配ったり、田んぼの区画をきれいにする公共事業を行ったりします。
区画が大きく形状が良くなると生産効率性は上がるのですが、担い手が不足し休耕田が増えるなか多額の税金を投じて田んぼの区画整備する必要があるのか少し理解に苦しみます。
これからの農業と建設業
農耕民族でありものづくりの国日本において、斜陽産業である建設業と多様な価値に貢献する農業の生産性向上のためにDX(デジタルトランスフォーメーション)は必要不可欠です。
また現場で働く人は高齢化して若手入職者も少ないなかICTやAI、ロボットなど先端技術を活用して魅力ある産業に変容しアピールしていくことが肝要です。
少子化が進み優秀な若者はどの業界も喉から手が出るほど欲しい人財です。
そういった人財を引き寄せるため、ゲームコントローラー感覚でドローンや機械が動かせたり、機械が自動運転で動くようになれば今の若者には魅力的に映ると思います。
以上こまこまでした。