読書という自己投資は10年後に複利で大きな差が。
どうもこまこまです。
を読了したので感想記事を投稿します。
自分がこの本を選んだ理由
橘玲先生の本はどの本も独自の切り口で考察しているのが好きです。この本もランキング上位でバカ売れしている様子。タイトルにもインパクトがある。
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本の概要
著者名:橘玲(たちばな あきら)
2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。
同年、「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』が30万部を超えるベストセラーに。
06年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補。
『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞。
出版社:小学館
発行日:2019年8月6日
( 目 次 )
パート1 「下級国民」の誕生
パート2 「モテ」と「非モテ」の分断
パート3 世界を揺るがす「上級/下級」の分断
引用を交えた感想①
パラサイトシングルのフリーターはやがて失業者になり、家から出ることのない「ひきこもり」になっていきます。このように、「フリーター→パラサイトシングル→ひきこもり」という現実は、1990年代半ばを起点として一直線につながっているのです。(中略)2000年代の日本には、働き方を見直す気もなく、「手厚く与えられている既得権益」にしがみつく中高年がものすごくたくさんいました。いうまでもなく「団塊の世代」です。
社会人になり26年目、団塊の世代をみてきましたし私自身も団塊ジュニア世代になります。人間は当然のことですが不快より快を選択します。
短期的に快を選択し続けると長期的にみて自分の歩いてきた軌跡になにもストックがないことに気付きます。人脈や仕事上のスキルは多少つきますが会社組織外、つまりひとりの人間として見たときにどれだけの価値があるかです。
毎日を流されて生きているとあっという間にオッサンになっています。自分の人生への投資を怠っていると10年後に何も残っていない自分を感じます。なので自分にとって緊急ではないけど重要なことを「情熱」と「粘り強さ」をもって「やり抜く」ことが大切です。
引用を交えた感想②
現代の進化論は、男女の性戦略の対立から、人間社会は一夫多妻制にちかい一夫一妻になったと考えます。(中略)男女の数が同数なら生涯を独身で終える男が大量に生まれることになります。(中略)このように男の性沙汰では「持てる者」になることと、女性に「モテる」ことが一致します。「持たざる者」は「モテない男」でもあるのです
女子は男子にない若さに市場価値があるため、若い時にお金に困ったとしても性の切り売りとして稼げる手段がある。男にはない。
私の周囲でも40歳過ぎて未婚男にはモテの要素が欠落している場合が多い。一方で再婚して一度目、二度目ともに子供がいるモテる男もいる。収入面は変わらないので「財を持ってる」が「モテない」ケースも少なからずある。
生物進化学的に考えると人間も動物であるので一夫多妻制が自然なこと。著者がいう上級国民は「一夫多妻」、下級国民は「生涯独身」という一見すると極論に感じるが、自由な資本主義は貧富の格差を助長するシステムであるし貧困の連鎖や固定化は事実です。
引用を交えた感想③
こうして豊かさを背景に価値観の大きな転換が起こります。それをひと言でいうなら「私の人生は私が自由に選択する」です。(中略)しかしこれは逆にいうと「本人の意思で格差が生じるのは当然だ」「努力は正当に評価され、社会的な地位や経済的なゆたかさに反映されるべきだ」といことになります。これが「能力主義(メリトクラシー)」であり、リベラルな社会の本質です。
自由とセットで責任もついてきます。自由な資本主義経済は自己責任で稼ぐ手段を選択させられる。
資本家か、労働者か、フリーランスか、医者か、弁護士か、教師か、公務員か、看護師か、保育士か。
能力主義によって経済力、持てる力に格差が生まれることに納得できない人はSNSで他人の事を妬み罵詈雑言を発信することでストレス解消するしかない。
まとめ
同じように車で人を殺してしまっても逮捕される人、逮捕されない人がいる。
日本社会に「上級国民」と「下級国民」が存在する。
そんな社会に不平不満ばかり言ってても何もおきないし虚しさが残るだけではないか。
しっかりと自分と向き合い自分の足元を固めて社会の荒波を颯爽と生きていこうではないか。
人はみんないつかは死が訪れるのだから。
以上こまこまでした。